エスティローダー「婚活リップ」の戦略
最近、またエスティローダーの「婚活リップ」の記事が多い。
何かPRの仕掛けがあるのでしょうが、婚活リップとはこれ。
ピュア カラー クリスタル シアー リップスティック
クリスタル ベビー クリーム
このリップは2011年ぐらいからずーっと「婚活リップ」と言われているのだけど、
最近また、同じ切り口の「婚活」で売れていて
2012年は昨年の個数に比べ、270%増だそうだ。
でも、suzunoは
「婚活」が伝説化することに対しては、
スピリチュアルパワーでもなんでもない単純~な仕組みだと
思っています。
それはこういうこと。
まず、
結婚を望む年頃の女性が「ジンクス」にすがってリップを買う
↓
年頃なので、頃合で結婚が決まる
↓
リップ効果だ!とクチコミをする
↓
それを聞いて、さらに結婚を望む年頃の女性が買う
↓
年度がかさむことになって「伝説(結婚報告)」がたまる
女性だってバカではない。
ジンクスだけで、結婚相手の候補もいない状況や、
相手探しも何もしない状況下で、ただリップだけを買うわけではない。
よく「探していない」という人もいるけれど、
自分の周りを着飾って気をつけていれば、それはしっかりと
「恋愛準備」をしていることになります。
そうやって
自分で努力したからこそ、
結果がでているのだけど、みんな努力は恥ずかしいと考えて
それを見せないために、
「東京大神宮のおかげかも~☆」
「このリップのおかげかも~♪♪」
なんて言ってしまうのです。
つまり、そこには
「徹夜勉強を隠して、『全然自信ないの~』といいながら満点をとる」
といった日本人にありがちな“本音とタテマエ”心理がうまーく働いているのですが
メーカーにとっては、うまくハマったらおいしい
ジンクスに違いありません。
ただ、このような効果検証部分にそれほど苦労せずに
女性ターゲットをうまーく取り込めるのは
「婚活」だから、というのもあるんじゃないかな。
東京大神宮も同じスパイラルでうまくいっているし。
ちなみに「恋活」はどうかというと
確かに「恋活リップ」というのも存在していて、
ポール&ジョーなど色々なメーカーが賑わっています。
がしかし!!
恋愛っていうのは結婚よりも転がっていて
モテる子は息をしててもモテるので(笑)、
婚活より「ジンクス」を拠りどころとしないのではないか・・・
というのがsuzunoの推測です。
それに、エスティローダーは
海外ブランドのわりに香料が強くなく
色味も日本人の唇にあっていて、
明るい雰囲気をつくってくれるのは事実。
私も好きなブランドのひとつです。
ジンクス×質(やっぱりここ!)が
エスティローダー「婚活リップ」の伝説となる理由なのでしょう。
(色が上と違うけれど、クリックすると一番人気色が買えるはず)